現在PHPエンジニアとして活躍されている方、これからPHPエンジニアになろうとしている方の中には、「今後もPHPって需要あるの?」「将来性は?」という点に不安を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、PHPが今後も安定した需要があるのか、選ばれるPHPエンジニアになるために必要なことについて解説してみます。
PHPの将来性は高い
目次
結論、以下の理由からPHPの将来性は高いと言えます。
- Webサイトの79%で採用されている言語
- WordPressというNo.1のCMSでも採用されている
- プログラミング言語として20年以上の歴史と安定性
以下で詳しく解説していきます。
Webサイトの79%で採用されている言語
PHPは中小規模から大規模のサービスに至るまで、多くのWebサイトで採用されている言語です。
W3Techsの調査によると、PHPはWebサイト向けのサーバサイドプログラミング言語の中で79%と、2位のASP.NETの9.9%を大きく引き離して圧倒的なシェアを誇っています。
このシェアはここ数年間変わっていませんし、今後も急激な変動は考えにくいでしょう。
仮に、新規のサービスでPHPを採用する企業が減少したとしても、ほとんどの既存サービスにはPHPが使われており、サービスの保守・運用のニーズは今後も堅調と考えられます。
WordPressというNo.1のCMSでも採用されている
PHPは、世界でNo1のシェアを誇るCMS(コンテンツ管理システム)であるWordPressでも採用されている言語として有名です。
2019年度時点で、WordPressを使用しているWebサイトは全体の37%。
全世界の3分の1のサイトがこのワードプレスで作られているという圧倒的なシェアを誇り、そのシェアは年々増加傾向にあります。
このWordPressの立ち上げや改修といったニーズも取り込むことができるため、PHPの需要はかなり高いのです。
プログラミング言語として20年以上の歴史と安定性
1994年から20年以上の歴史を経て使われているPHP。
次から次へと新しいプログラミング言語が作られ、廃れていく言語も多い中で、PHPはアップデートを繰り返しながら、現在も根強い需要を誇ります。
それだけ安定性や信頼性も高い言語と言えるのではないでしょうか?
また、PHPの需要が多いということは、当然エンジニアの数も多いということです。
ネットなどでも気軽に詳しい情報が手に入る点もメリットの1つです。
PHPは求人数も安定している
PHPは全言語と比較しても圧倒的な案件数を誇ります。
レバテックの調査によると、正社員案件での案件数の上位シェアとフリーランス案件での案件数の上位シェアはそれぞれ以下のようになっています。
- Java 34.98%
- PHP 16.43%
- Python 9.43%
- JavaScript 9.38%
- Ruby 7.42%
- Java 29.87%
- PHP 14.89%
- C# 9.62%
- JavaScript 9.45%
- VB.NET 4.94%
PHPは正社員・フリーランスともに、Javaに次ぐ第2位のシェアを誇っており、安定したニーズがあると言えます。
上記で述べたWeb開発で広く採用されていることや、WordPressなどにも採用されていることが主な理由です。
同じく、Web開発のフロントエンドで使われるJavaScriptのニーズも高いので、スキルアップを狙うなら、合わせてJavaScriptのキャッチアップもおすすめです。
Ruby、Pythonと比較したPHPの将来性は?
Pythonの近年の需要増はかなり注目すべき点です。
AIやデータサイエンス系といった今後も需要の拡大が期待される分野での活用が広がっていることから、その将来性はかなり高いと言えます。
一方で、情報セキュリティの観点などから、フリーランスより正社員としての採用が多いので、将来的にフリーランスなどへの転向を考える場合はPHPの方が柔軟性が高いかもしれません。
Rubyは、正社員案件については依然高いシェアを誇りますが、昨今Rubyを採用している企業の減少やニーズの落ち着きから、フリーランスの新規案件数としてはシェアが下がってきている傾向です。
安定した需要という点では、PHPの方が優位かもしれませんね。
求められるPHPエンジニアでいるために必要なこと
これまで、データをもとにPHPの需要や将来性について説明してきました。
今後もPHPの言語の需要は続いていく中で、選ばれる・求められるエンジニアになるポイントについて最後にご紹介したいと思います。
- スキルの幅を広げる
- 新しい技術をキャッチアップし続けるマインド
- 専門スキルだけでなく汎用スキルも必須
Webサイトの開発では、フロント側の業務についても任されるシーンが多くなります。そのためHTMLやCSS、JavaScriptを扱えることで業務の幅も広がり、重宝されます。
また、他の言語でも言えることですが、エンジニアの世界では、常に新しい技術やフレームワークが出てきます。
現状のスキルに満足せず、常に新しい技術をキャッチアップし続けるマインドはかなり重要です。
最後に、ここが一番ポイントなのですが、「プログラミング」という専門スキル以外を磨いていくことです。
例えば、チームを巻き込んで物事を進める力や、違う職種のメンバーとも円滑にコミュニケーションを取れる力、マネジメントや育成などのスキルです。
こういった、どんな職種でも通用するスキルのことを「汎用スキル」といいます。
専門スキルと汎用スキルの両方を磨いていくことで、市場価値の高い、選ばれるエンジニアになることができますよ。
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