スキルシートとは、プログラマやエンジニアにとっての「職務経歴書」です。
フリーランスエンジニアの方向けに、就業先のサポートやお仕事の相談に乗っている中で、スキルシートの添削をすることもあるのですが、これまでのご自身の経験やスキルがうまく伝えられておらず、「正直もったいないな」と思うスキルシートを書かれている方が非常に多いです。
今回は、プロの視点から、企業側に「おっ!この人に会ってみたい」と思わせるスキルシートの書き方について解説していきます。
スキルシートはなぜ重要なのか
目次
スキルシートは、ご自身がエンジニアとしてどんな経験やスキルを持っているのかを企業にアピールするための非常に大切な書類です。
スキルシートは書類選考の結果を左右する
十分な経験やスキルがあるにも関わらず、スキルシートでそれをうまく伝えられずに、書類選考の段階で落とされてしまうということもあります。
逆に言えば、多少スキルや経験が足りないかも…という場合にも、「会ってみたいな」と思わせるスキルシートが書ければ、面接に進むチャンスをつかむことができます。
スキルシートは面接官とのコミュニケーションツール
スキルシートは書類選考だけのものではありません。
面接では、提出したスキルシートをもとに、これまでの職歴や経験についての深掘り質問をされたりします。
つまり、スキルシートは面接官とのコミュニケーションツールでもあるのです。
書類選考を意識して、体裁の整った、見やすいスキルシートにしておくことも重要ですが、「この経験をアピールしたい!」という内容を分厚くしたりして、面接官が興味を引くようなツッコミどころとして設計しておきましょう。
スキルシートをうまく活用することで、面接で聞かれる質問を一定コントロールでき、対策もしやすくなります。
さらに、面接という限られた時間の中で、自分を効果的にアピールすることができます。
できると思わせる!イケてるスキルシートを書くコツ
スキルシートは人事などのエンジニア以外の人が見る機会も意外に多いです。
エンジニアの視点から、ちゃんと自分の技術力やスキルを評価してもらえるよう、これまでの職務経歴や資格などをもれなく記載するのはもちろんですが、プログラミングを知らない人にもわかるスキルシートになるよう、以下のようなポイントを意識しましょう。
- 経歴に一貫性がある
- 携わっていたサービスを具体的に連想できる
- 第3者が見ても伝わる内容になっている
1つずつ詳しく解説していきます。
経歴に一貫性がある
1社目の〇〇の経験を生かして次は××という会社に行きました。というように、経歴に一貫性があり、ストーリ立ててあると面接官にも伝わりやすいし、納得してもらいやすいです。
実際には「友人に誘われてなんとなく」とか「いくつか受けて、内定をもらえたから」という場合も多いかもしれませんが、それでは、「自分自身で意思決定できない人なのかな?」とか「仕事に対しても受け身で積極性がなさそう」といった印象を抱かせてしまいます。
実際がどうであれ、なぜ辞めたのか、そしてどんな動機で次の職場に行ったのか、ということをしっかりと自分の言葉で話せるようにしておくことが大切です。
携わっていたサービスを具体的に連想できる
業務内容が簡潔過ぎて、かえって面接官や採用担当者の興味を惹かない、つまらないスキルシートになってしまっているケースは多いです。
単に「キュレーションサイトの運用保守」と書くのではなく、どんなジャンルのキュレーションサイトなのか、どれぐらいの規模感で、何人のチームでどんな役割を担っていたのか、どれぐらい売上が上がっているサイトか、などの詳細が伝わるような書き方を意識しましょう。
第3者が見ても伝わる内容になっている
自分では「伝わるだろう」と思っているけれど、第3者から見たら「全然わからない」というスキルシートもあります。
客観的な視点で、伝わる内容になっているかを確認するために、第3者にスキルシートを添削してもらうと良いと思います。
人事などが目を通すことも意識して、あえて非エンジニアの人に見てもらうのもオススメです。
経験が浅いエンジニアはどうしたらいい?
エンジニアとしての経験が浅く、スキルシートに記載できる内容が少なくなってしまうケースもあると思います。
その場合には、スキルシートと合わせて、実際に自分の作った作品やポートフォリオを提出することで、「経験は浅いけど、なんとか実務に食らいついてくれそうだな」と思わせられるかがポイントになってきます。
自己PR欄や面接で、「頑張る覚悟」を合わせて伝えましょう。
経験やスキルが未熟なことがハンデになるのが不安であれば、自力で転職活動をするのではなく、知人紹介やエージェントなどを利用して、採用担当者に客観的に自分をプッシュしてくれる存在を介して転職活動をするのが良いかもしれません。
面接突破のために必要なこと
実際、面接官はスキルシートと面接を元に合否を判断しているわけですが、本当にその候補者がバリバリ活躍してくれる人物なのかは、実際に採用して実務に入ってもらわなければ分かりません。
つまり、企業側は、スキルシートと面接を通して、「活躍してくれる可能性が高そうな人」なのかを見ています。
自分をうまくアピールして、企業側の「期待値」を上手にあげることができれば、面接を突破することは可能なのです。
僕は、期待値をあげるのに必要なのは「コミュニケーション力」だと考えています。
採用したら、自走してなんとかやってくれそう感を出せることが大切なので、これまでの仕事を通して、問題や課題に対してどのようなアクションをしてクリアしてきたのか、これを面接官にちゃんと伝えることができれば、面接突破の可能性はグッと高まりますよ。
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