iPhone(iOS)アプリ開発｜どんな案件が狙い目?案件トレンド・特徴

Apple製のiPhoneやiPadといった、iOS向けのアプリ開発が活況です。

一方で、iOSアプリ開発に必要なobjective-CやSwiftの実務経験があるエンジニアやプログラマはまだまだ少なく、売り手市場が続いています。

希少性が高いため、比較的高単価であること、半年程度の実務経験があれば、受注が可能な案件も出てきており、アプリ開発にトライしてみたい、経験の幅を広げたいというフリーランスエンジニア・プログラマの方にとっては、オススメの案件の一つです。

今回は、iOSアプリ開発の案件の傾向や、必要なスキル・経験、報酬・案件単価についてまとめてみたいと思います。

iOSアプリの開発のポイント

まずはじめに、iOSアプリの開発に必要な基本的な知識について確認しておきましょう。

iOSアプリ開発で使用する言語

iOSアプリの開発には、主にObjective-C、もしくはSwiftが用いられます。

Xmarin社が推し進めているMonoプロジェクトにより、C#でもiOSがアプリの開発ができるようになっていますが、現在のところは、objective-CやSwiftを使った開発が主流です。

当初、iOSアプリの開発にはObjective-Cが使用されていました。

Objective-CはC言語をベースとして開発された言語ですが、表記が独特でわかりづらいが故に、学習コストが高いということで、2014年Objectice-Cに替わる新たなプロラミング言語としてSwiftが登場しました。

SwiftはRubyやPythonといったスクリプト言語の思想を取り入れて作られているため、こういったスクリプト言語を使ったことのあるエンジニアであれば、Objective-Cに比べて学習コストが低いでしょう。

Swiftの登場によって、iOSやMacOS向けの開発の敷居が比較的下がったといえます。

Apple製品以外にも用途が広がるSwift

Swiftに関しては、iOSやMacのアプリケーション開発以外の場所でも導入の動きが広がってきているという点も注目しておきたいところです。

2015年にオープンソース化が発表され、開発現場にSwiftを導入するという企業も出てきています。
また、Googleは、現在Javaを用いてAndroid用アプリを開発していますが、著作権などの問題(※Javaはサンマイクロシステムズが開発し、現在オラクルが管理している)があることから、オープンソースであるSwiftでAndroidアプリの開発ができるよう検討しているとも伝えられています。

Apple製品の開発だけでなく、様々な開発言語で使われていく可能性のあるSwift。
これからiOS向けの開発言語を習得したいという場合にはSwiftが断然オススメです。

iOSアプリの開発環境は？

Objective-CやSwiftを使用したアプリ開発には、Apple社がMacOS向けに開発した統合開発環境ツールであるXcodeを使用します。

Xcodeは、AppleIDがあれば、App Storeから無料でダウンロードして使用することが可能なので、MacOSが動作するパソコンとAppleIDがあれば、すぐにiOSアプリの開発を行うことができます。

作成したアプリケーションをApp Storeで配布する場合には、上記に加えて、DeveloperIDが必要となります。
DeveloperIDは、Apple Developer Program (11,800円／年）に加入することで取得が可能です。

Windowsでも開発ツールを利用して実行環境をつくることが可能ですが、App Storeに作成したアプリを公開する予定のある場合には、Macでの開発の方がオススメです。

iOSアプリ開発のトレンド

少し前までは、アプリ＝ゲーム系の案件が多い傾向がありましたが、最近では、ゲームに限らず様々な用途でのアプリ開発が増えています。

また、2014年のSwiftの発表以前は、Objective-Cを使用した開発が主流であったことから、最近では、既存のアプリをOcjective-CからSwiftに移行するといった案件も存在します。

iOSアプリ開発の案件獲得に必要な経験・スキル

冒頭でも述べたように、現状、案件数に対してObjective-CやSwiftを使った経験のあるエンジニアの絶対数が少ないことから、実務経験半年〜1年程度あればOKです。

また、iOSアプリの開発案件をフリーランスに依頼したいという企業は、スタートアップ系の企業が多く、リソースが常に足りていない場合が多いです。
故に、単にアプリを作るだけではなく、その周辺の仕事も一緒にやって欲しいという希望がある場合が多いです。

そのため、言語の経験や知識以上に、下記のようなスキルや経験をアピールできると重宝されやすいといえます。

• 要件定義・設計への対応やディレクション・マネジメント力
• iOSの知識に加えてUI・UX周りの知識があること
• iOSのみの知識ではなく、アプリ開発全般における知識
• アジャイル開発などの開発効率を上げるための手法に詳しい、経験がある

iOSアプリ開発案件の相場は？

iOSアプリ開発案件の相場はおよそ【50〜80万円／月】です。

また、iOSアプリの開発経験や、関連する言語を扱ったことのあるエンジニア自体が少ないため、希少価値が高く、一人前のエンジニアであれば【70〜90万円／月】といった報酬が提示される案件も存在します。