普段、いろんなエンジニアさんの相談に乗っている中で、「正社員よりもフリーランスの方が稼げる?」という質問をいただくことが多いです。
今回は、フリーランスエンジニアとして10年間やってきて、現在は、エンジニアの方の転職支援をしている経験をもとに、フリーランスエンジニアの年収事情についてまとめていきます。
フリーランスの年収相場は700〜1000万円
目次
実務経験3年以上のエンジニアがフリーランスとして独立した場合の年収の相場は、だいたい700万円~1000万円です。
月収でいうと、70万~80万円ぐらいですね。
PHP、Ruby、PythonなどのWeb系の言語での実務経験が3年程度の場合の相場感にはなりますが、他の言語でも上記に近い水準で稼ぐことが十分に可能だと思います。
正社員よりもフリーランスの方が稼げる?
基本的に、正社員として転職しても、フリーランスとして独立しても、ちゃんとしたスキルセットさえあれば、年収は上がります。
額面としてはフリーランスの方が高くなる傾向にありますが、正社員の場合は、社会保険や厚生年金の一部を会社が負担してくれていたり、家賃補助などの福利厚生が給与とは別途ついていたりするので、一概にフリーランスの方が稼げる、とは言いにくいかもしれません。
ただ、交通費やお仕事で使った飲食代、技術書など業務に直結する出費は経費計上できるので、実際の実入りとしては多くなる傾向があります。
年収1000万円なら実際の手取りはおよそ800万円
フリーランスになる場合、「個人事業主」として独立するという形になるので、会社員と違い、保険や年金のほか、所得税なども全て自分で支払う形になります。
したがって、年収1000万円を稼いだとしても、実際に手元に残るお金はもっと少なくなります。
年収1000万の場合は、だいたいの目安になってしまいますが、保険・年金・所得税・地方税等で200万円ぐらいが出てイメージですかね。
言語別の年収相場
言語別のフリーランス案件の相場をまとめました。
報酬は、その言語の経験年数や、お仕事を発注している会社や業界の大きさによっても相場に振れ幅があるので、あくまで参考値程度にご覧ください。
- PHP 780万~1080万
- Ruby 960万~1200万
- Java 780万~1020万
- Python 780万~1080万
- C言語 780万~1080万
- C++ 660万~960万
- C# 720万~1020万
- Swift 900万~1440万
- node.js 780万~1440万
- golang 840万~1320万
案件数が多く、発注を取りやすい言語はPHPとJava
あらゆる業界のあらゆるサービスで使われている言語なので、案件数も多く、バラエティも豊かです。
未経験から挑戦できる案件から、高い報酬を稼げる案件まであるので、自分のレベルや目的に応じて選べる自由さがあります。
案件数が豊富なので、収入も安定させやすいです。
年収が高めに出やすいのはWindows系の言語
C言語や、C++、C#と行ったWindows系の言語は、国内だと7割近いシェアがあり、大手メーカーでも必ず使われています。
大手メーカーが発注元になっている案件が多いので、動いているお金を大きく、高めの報酬がでやすい傾向があります。
これから挑戦するならNode.jsとGolang
動画の共有やチャットアプリなど、高速なデータ処理が必要になる場面が増えてきました。
それに伴い、大量のデータ処理を得意とするnode.jsやGolang関連の案件が増えてきている傾向があります。
そういったサービスを扱うのはそもそも大企業が多いということと、ニーズに対して使える人が少ないという理由で、高い報酬がでやすい言語です。
これからスキルを広げたいという方は、node.jsやGolangがオススメです。
年収アップのポイント・コツ
フリーランスとして年収をあげるためには、大きく2つのポイントがあります。
- コミュニケーション力を磨く
- 大きい企業の案件を受注する
コミュニケーション力を磨く
フリーランスのエンジニアとして継続的にお仕事をもらうためには「コミュニケーション能力」が欠かせません。
どんなに高いスキルや経験があっても、「コミュニケーションが取りづらいので、仕事の連携が取れない」「とっつきにくくて付き合いづらい」と思われてしまうと、継続でお仕事をもらうことは難しいです。
エンジニアってどちらかというと「コミュニケーションが苦手」という人が多いので、逆にコミュニケーション力が高い人はそれだけで評価されやすいといえます。
大きい企業の案件を受注する
案件の報酬を左右するポイントとして、「言語」というのも一定ありますが、発注先の企業規模によっても報酬はかなり差が出ます。
高い報酬が出る案件ほど、希望者も多く、優秀なエンジニアが集まる傾向が多いので、競争率が高くなります。
そうなると企業側も、「スキルはあって当然」なので、技術面だけでなく人柄を重視する傾向が強くなるので、コミュニケーション力を磨いておくにこしたことはありません。
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