主にWordpress用途でのプロモーションをかけている、プライム・ストラテジーさんのKUSANAGIサーバですがモジュールの管理がらくなのと、何よりも爆速なので今回は通常のWebサービスを運用する際の環境構築手順をご紹介します。
Nginx + PHP7.3 + MariaDB + CentOs7.7
※KUSANAGIの初期設定(kusanagi init)が出来ている前提です
今回は、Cakephp4が2019年12月に正式リリースされたので、
せっかくなので、Kusanagi環境にインストールして、初期画面までを説明していきたいと思います。
LAMP環境のプロビジョニングを作成しドメインをあてる
目次
まずは、ドメインとNginxを紐付けて、HTTPSでブラウザから確認できるように設定していきたいと思います。
今回のプロビジョニング名は「adan」で、
ドメインは「adan.jp.net」のAレコードに該当サーバのIPアドレスを設定済みです。
※弊社のドメインです♪
下記、プロビジョニング作成コマンドです
「ドメインの設定」「データベースの作成」「HTTPSの証明書発行」までを一気にやってくれます。便利♪
# root権限で実行しましょう
# kusanagi provision --lamp adan
Webサイトで使用するホスト名(FQDN)を入力してください。
> adan.jp.net
//下記メールアドレスを設定すると、HTTPSで通信できるようになります。無料です♪
Let's Encryptを使用される場合、Let's Encrypt の使用規約に同意される必要があります。
使用規約に同意される場合、あなたのメールアドレスを入力してください。同意されない場合、Enterキーを二回押してください。
使用規約は次のURLより確認できます: https://letsencrypt.org/repository/
> info@adan.jp.net
Let’s Encryptにメールアドレスを設定したら、
その後MySQLの「データベース名」「ユーザ名」「パスワード」を聞かれるので、
既存のDBは選択できないらしい。。。すべて新規作成になってしまうので、
同一のデータベースを参照したい場合は、一旦新規で作成後にアプリケーション側で操作するしかなさそうです。
確認してみましょう
まずは、ドキュメントルートは下記になります。
$ cd /home/kusanagi/adan/DocumentRoot
※作成したプロビジョニングは、kusanagiユーザのホームディレクトリに作成されます
ブラウザからアクセスできるか確認
https://adan.jp.net
「403が出た!あれ!?」と思ったら、ドキュメントルートになにもなかった。
ので、index.htmlを作成し、とりあえず確認。
$ vi /home/kusanagi/adan/DocumentRoot/index.html
も一度アクセスすると。出ました♪ HTTPSもきれいに出来ていますねぇ〜、KUSANAGI便利♪
※「http://←ここから ここ→/abc/def」っす
下記URLの場合、「www.adan.jp.net」がFQDNです。
https://www.adan.jp.net/blog/
ざっくりというとドメイン名のことですが。
ドメインはドット区切りで、サブドメインやトップレベルドメインなど、呼び名がバラバラなで、
大体「ドメイン!」と言えば伝わりますが。
システム設定時には厳密さが求められるので、コミュニケーションミスを防ぐために「FQDN」という厳密な言葉で表現するっす。
Cakephp4の環境をKUSANAGIに用意する
さっそく新バージョンのCakePHP4のインスコです♪
その前に必要なモジュールとPHPコンポーザーをインストールしておきます。
といっても、非常に簡単です。
公式サイトに書いてある手順を1行づつ実行していくだけです。
//ユーザー「kusanagi」のホームディレクトリ直下でOK
$ php -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');"
$ php -r "if (hash_file('sha384', 'composer-setup.php') === 'baf1608c33254d00611ac1705c1d9958c817a1a33bce370c0595974b342601bd80b92a3f46067da89e3b06bff421f182') { echo 'Installer verified'; } else { echo 'Installer corrupt'; unlink('composer-setup.php'); } echo PHP_EOL;"
$ php composer-setup.php
$ php -r "unlink('composer-setup.php');"
CakePHP4でもこのモジュール必要なんっすね。。。
intlって、国際化用拡張モジュールらしいです
国際化用拡張モジュール (これ以降では Intl と略します) は、ICU ライブラリのラッパーです。 PHP プログラマが、ロケール関連のさまざまな操作を行えるようにします。 フォーマット、音訳、エンコード変換、カレンダーの処理、UCA 準拠の照合順序 (collation)、 テキストの区切り、ロケール識別子やタイムゾーンや書記素を用いた操作などが可能です。
https://www.php.net/manual/ja/intro.intl.php
カレンダー処理とか、エンコード変換とかやってくれて、世界中で統一しようぜ!的な動きなんだな、多分。
ざっくりわかったところでIntlをインストールしていきましょう。
//rootユーザで行いましょう♪
//現在PHP7.3を使ってるので「php73-php-intl」を指定
# yum -y --enablerepo=remi,remi-php7.3 update
# yum -y --enablerepo=remi,remi-php7.3 install php73-php-intl
//確認コマンド。「intl.so」があればOK
# ls -la /opt/remi/php73/root/usr/lib64/php/modules
インストールは出来ましたが、モジュールの実態は、KUSANAGIのphp.iniが管理している
extension_dirで指定されたディレクトリには配置してくれないので、
php.iniで直接指定してあげましょう。
//php.iniを修正する。
# vi /etc/php7.d/php.ini
//extensionを指定して上げる。
extension=/opt/remi/php73/root/usr/lib64/php/modules/intl.so
//インストールされてるか確認する。「intl」が表示されてればOK
# php -m
KUSANAGIでは、このphp-intlを管理しておらず、KUSANAGIをアップデートした際に
バージョンが置いていかれ、サービスが止まってしまった事件がありました。
まじ要注意っす♪
さっそくCakePHP4の本体をインストールします。
CakePHP公式サイトに書いてある通りなのですが。
Nginxのドキュメントルート変更し、CakePHP4のスタート画面まで行ってみます。
//すでに、composerにはパスを通してあるので下記実行
# composer self-update && composer create-project --prefer-dist cakephp/app:4.* program
//nginxのconfigファイルを修正し、ドキュメントルートを変更する
# vi /etc/nginx/conf.d/adan_ssl.conf
//↓変更前
root /home/kusanagi/adan/DocumentRoot;
//↓変更後
root /home/kusanagi/adan/program/webroot;
//nginxを再起動
# kusanagi nginx
ブラウザからアクセスできるか確認
https://adan.jp.net
できた♪
下記画面が表示されればひとまずOKじゃないでしょうか♪
あとは、DB系の設定してCakePHP4をキャッチアップしながらプロジェクトを勧めていきましょう♪
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