「転職を検討しているけれど、転職理由の伝え方が分からない」
「他のエンジニアはどんな理由で転職したいと思ってるの?」
というエンジニア向けに、転職理由の伝え方や面接突破のコツなどについてまとめました。
エンジニアに多い転職理由
目次
メイテックが運営するfabcross for エンジニアがおこなった調査によると、「収入アップのため」「将来性が不安」「キャリアップのため」という理由が多いようです。
一方で、「職場内の関係が理由」という割合も多いものの、エンジニア以外の職種に比べると、少ないことがわかります。
エンジニアが面接で転職理由を伝えるコツ
転職理由では、「前職を辞めようと思った理由」と「それに対して、どう考えて、転職しようと思っているのか」を伝えることになります。
面接官は、転職理由を聞くことで以下のようなことを確認しようとしています。
- あなた自身のマインドや人柄
- あなたと会社のマッチ度
- すぐに辞めないか
まず、あなたが前向きで何事にも懸命に打ち込む人物なのか、何事も他責にしてしまったり、協調性がないのかといったマインドや人柄を見られています。
転職を検討している時点で、何らかの不満が前職にあったということは面接官も承知しています。
とはいえ、前職の悪口や不満だけを伝えられても、「この人とは一緒に働きたくないな」「なんでも他の人や環境のせいにしていて成長しなさそう」などと思ってしまうものです。
前職を辞めようと思った理由は正直に伝えつつも、あくまで前向きな転職理由に言い換えて話すのが良いでしょう。
例えば、「新しい仕事を任せてもらえない」→「もっと新しい技術に触れてエンジニアとしてスキルアップしたい」という形で言い換えをしましょう。
さらに、会社が求めている人材と、あなたのなりたい方向が合っているのかという相性も部分も見られることになります。
例えば、保守・運用業務といったメイン業務のポジションを求めているのに、あなたの転職理由が「もっと新しい技術に触れたい、どんどんコードを書いてエンジニアとしてスキルアップしたい」といった理由である、など。
どんなに前向きで素敵な転職理由であったとしても、会社の求めている人材としてはミスマッチになってしまいますよね。
また、「うちでもすぐに辞めないか」という点についてもチェックしています。
あなたの前職での不満やこうなりたいという希望を、自社で叶えることができるのかという点をジャッジしているのです。
例えば、「年収をアップしたい!」という希望があっても、自社でその額面を提示することが難しいといったケース。「技術力の高いエンジニアと一緒に働いて刺激を受けたい」という志向性があるけれど、社内は若いメンバーが中心の場合など。
転職理由とは異なりますが、前職での勤続年数が短い場合は特に、「すぐに辞めないか」という懸念を持たれやすいです。
しっかりとした転職理由や志望動機で、やる気・どうしてもその会社で働きたい!という熱意をアピールしましょう。
【理由別】転職理由の例文
ここでは、冒頭で紹介したエンジニアに多い転職理由別に、転職理由の例文をご紹介していきます。
現在勤めている企業がベンチャーで、明確な評価制度や給与テーブルがなく、新規のプロダクト開発などやりがいのある仕事にチャレンジさせてもらえるものの、実際の仕事量に対して月収が上がらない状況です。
もちろん収入が全てという訳ではありませんが、実力や頑張りに応じて評価を受けられる御社の環境で、よりモチベーション高く、エンジニアとしてもよりスキルアップしたいと考えています。
現在の会社は受託のシステム開発がメイン業務ですが、この2〜3年業績が伸び悩んでおり、次のプロジェクトまで「仕事がない」という状況もたまにあります。
こういった点で、今後も勤めていけるか、将来性に不安を感じています。
エンジニアとしてのキャリアアップの面からも、仕事が空くことなく、どんどん新しいプロジェクトに参画し貢献できる御社のような企業で頑張りたいと思い転職を決意しました。
現在の企業では、既存システムの保守がメインで、新しい技術をキャッチアップする機会がほとんどありません。
また、年功序列の社風のため、マネジメントやチームリーダーなどを任される機会も5年以上先になりそうです。
エンジニアとして、新しい技術やサービスの開発にチャレンジできる環境で、スキルアップしたいと考え転職を決意いたしました。
エンジニア向け転職面接突破のコツ
「スキルや技術力が高ければ採用してもらえる」という訳ではありません。
チームのメンバーと上手くやれそうな人材か、向上心や素直さがあるかなど、書類やポートフォリオだけでは分からない人柄やマインドを面接官は見ています。
面接では、そのことを理解した上で、これまでの技術や参画したプロジェクトについてわかりやすく伝えるとともに、あなた自身の考え方や人柄が伝わるような時間にすることを意識しましょう。
また、「どうして競合他社ではなくうちなのか」「やる気があるか」という志望動機についても特に見られるポイントなので、事前に準備をしておきましょう。
エンジニアが面接でつまづきやすいポイントと内定獲得のコツを解説!
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