いざ、企業の面接を受けよう!と思ったら、ポートフォリオの提出を求められた。
そもそもポートフォリオって何?どんなものを準備したらいいの?というPHPエンジニア向けに、PHPエンジニア歴10年以上、キャリアアドバイスも行う筆者が解説します。
ポートフォリオとは?ポートフォリオ作成のポイント
目次
ポートフォリオとは、これまでの制作物をまとめたものです。
履歴書や職務経歴書で、どんな企業でどんな経験をしたのかを見るだけでは、その人の技術力を正確に評価することはできません。
特に、ポートフォリオを求められるケースというのは、未経験の場合か、実務1〜2年目のエンジニアに多いです。
つまり、アピールできる職歴や実績が少ない場合に、技術の理解度やポテンシャルを見るために求められることが多いということです。
ポートフォリオを通じて、企業側は、どれぐらいのスキルがある人なのかを客観的に評価したいと考えています。
また、PHPでポートフォリオを作る際の注意点は「見てわかりやすい」が重要です。
というのもポートフォリオを見せる相手がエンジニア(プログラマー)とは限らないケースがあるからです。
そして、せっかくポートフォリオを作るのであれば、実用性+インパクトを重視しつつも、勉強になるような制作物にしていきたいですね
PHPエンジニアのポートフォリオ例
下記にポートフォリオの例を難易度順に書いてみました。
これからPHPでポートフォリオを作る方は、アイディアの参考にしてみてください。
WordPressのプラグイン(難易度:低)
世界で一番使われているCMS、WordpressにはPHPが採用されています。
このWordPressで使えるプラグインは、とっつきやすいポートフォリオではないでしょうか?
- 投稿記事の最後におすすめの記事を出すプラグイン
- 画像が公開されたら管理者にメールするプラグイン etc
その際に、ウィジェットやカスタムフィールド等を使って表現できると尚可です。
プラグインファイルとしてパッケージ化し、他のWordpressへのインストールまでできれば、ポートフォリオとしての完成度が高くなってくると思います。
スクレイピング処理(難易度:中)
- 求人サイトから職種と地域と年収のみをスクレイピングしCSVダウンロードする
- 不動産サイトから、戸建ての外観画像と金額と住所をスクレイピングしCSVダウンロードする etc
スクレイピング元のサイトに迷惑がかからないよう、節度を持ってスクレイピングしましょう。
あくまでポートフォリオなので、10件〜20件で問題ないと思います。
また、phpQueryなどのスクレイピング用のライブラリを使ってみるのも尚可です。
外部ライブラリやソフトウェアとの連携(難易度:高)
- 取得した画像の軽量化を行い表示する
- 全文検索エンジン Apache Solrを使って検索結果を表示する
1は、PHPのimagickかGDライブラリを使っての処理になると思いますが、拡張子を変更したり、加工(縦横比を維持)したりできれば尚可です。
2に関しては、PHPで形態素解析エンジンのMaCab等を使って検索処理を実装できると尚可です。
(※ wikipediaが大量のデータを配布しているのでそれを使ってみても面白いかもしれません)
いずれにせよ、他のソフトウェアをインストールしたり、PHP自体にインストールするライブラリを使っての作業になります。
ソースコードはGitHubで公開
また、出来上がったソースコードは、GitHubを使って公開まで持っていきましょう
バージョン管理(Git)に関しては、90%以上の企業が採用していると言っても過言ではないくらい採用率が高いソフトウェアとなっています。
確実に押さえておきましょう。
ポートフォリオは作るだけではNG!面接での活用ポイント
ポートフォリオを無事に準備できた!バッチリ!と思いがちですが、それだけでは不十分です。
作ったポートフォリオを「説明できるか」がめちゃくちゃ大事です。
ネットを検索すれば、見本のコードはたくさん落ちていますし、それを組み合わせればなんとなく動く物ができてしまったりします。
実際の面接で、ポートフォリオについて説明する際に、「これどういう風に作ったの?」と質問されて、ちゃんと説明できなかったという人は意外に多いです。
具体的にこの部分はどういう処理をやっているということを理解して、説明できることが非常に大切です。
サンプルをコピペしただけでは?と思われてしまっては、せっかく用意したポートフォリオが台無しです。
スキルだけでなく意欲ポテンシャルをアピールしよう
ポートフォリオの準備を進めているあなたは今、「志望している企業に受かりたい!」という気持ちを持っていますよね?
良いポートフォリオを作っても、それが内定に繋がらなくては意味がありません。
最後に、企業側が面接でみているポイントについて解説したいと思います。
正社員の場合も、フリーランスの場合も、企業側がみているのは「この人を採用したらパフォーマンスを出してくれそうか、活躍してくれそうか」という点です。
そのために大きく以下の3つのポイントをジャッジしています。
- スキル・経験があるか
- ポテンシャルがあるか
- 既存のメンバーと馴染めそうか
スキル・経験はもちろん重要ですが、これは経験年数とともに身についてくるもの。
ものすごく高いスキルや経験がなくても、ある程度あればOKという企業も実は結構あるのです。
それよりも、「率先して仕事をしてくれそうか」「提案をしてくれそうか」「うちで頑張ってくれそうか」というポテンシャルの部分、「メンバーとうまくコミュニケーションをとって仕事を進められそうか」といったコミュニケーションや人となりといった部分があるかどうかを見極めようとする企業も相当数あります。
実務経験が少ない場合、1の部分はどうポートフォリオを作り込んでもアピールに限界があります。
そういう方は、2や3をうまく企業側にアピールすることを考えることも内定を獲得する近道です。
面接については以下の記事でも詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。
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