今回はシステムエンジニアが激務になりがちな理由と激務に悩むSE向けの解決策やキャリアプランについて解説していきます。
システムエンジニアが激務になりがちな2つの理由
目次
システムエンジニアが激務になりがちな理由は、大きく2つの理由に集約されるのではないかと思います。
- クライアントワークである
- 多くの関係者がいる
以下で詳しく説明していきます。
クライアントワークである
システムエンジニアの仕事は、クライアントの「こういうシステムを作りたい!」という要望を吸い上げ、実際にシステムを設計・開発することです。
クライアントワークなので、当然「納期」が存在します。
とはいえ、何の問題もなくプロジェクトが進行するケースはほとんどないと言っても過言ではありません。
大抵の場合は、急な仕様変更や機能追加が入ったり、バグや仕様のミスなどによってスケジュールが遅延し、納期近くになると連日残業が発生します。
下流工程で実際に開発を担当しているエンジニアはその影響を受けやすく、システムエンジニア=激務と言われる理由の一つです。
多くの関係者がいる
上流工程のシステムエンジニアが激務になりがちな理由ですね。
実際のプロジェクトは、上流工程で設計を担当するエンジニア、下流の工程で実際のシステム開発を担当するエンジニアのほか、多くの関係者が絡んで一つのシステムを作っていくことになります。
さらにクライアントは、システムやITに疎いお客さんも多いです。
上流工程で要件定義や設計を担当するエンジニアは、そういったクライアントを相手にコミュニケーションを取りつつ、実際にシステムの構築を担当する会社ともやりとりをしながら進捗管理をすることが求められます。
双方とコミュニケーションを取りつつ、自らの仕事を遂行する必要があるため激務になりがちです。
でも、システムエンジニアの経験は無駄じゃない
ここまでの話を聞いて、「SEは激務だし、全然いいことないじゃん。」「SEにはならない方がいいのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、システムエンジニアによって得られる経験・スキルは非常に高く、その後の転職・キャリアにもプラスなることが多いのも事実です。
SEの経験によって得られるスキルの中でも、汎用性が高く、価値の高いスキルは以下だと思います。
- コミュニケーション能力
- IT・システムに関する理解
- プログラミングスキル
- マネジメントスキル
コミュニケーション能力
クライアントとの折衝やプロジェクトメンバーとのやりとりによって身につくコミュニケーション能力は大きな武器になります。
プログラミングスキルが高いエンジニアは多いのですが、コミュニケーション能力の高いエンジニアというのは意外に少ないので、非常に市場価値が高いといえます。
IT・システムに関する理解
どんな企業・ビジネスに関わる場合でも、ITやシステムというのは切っても切り離せない存在になりつつあります。
昨今、企業の業務課題や経営課題を解決していくコンサルティングファームではどのような案件にもITの知識が求められるようになっており、表面的な知識だけでなく、ITやシステムについて深い理解があるエンジニアを採用したいというニーズが急増しています。
こうした背景からも、SEが持っているITやシステムについての深い周辺知識は非常に求められていることがわかると思います。
プログラミングスキル
プログラミングという「専門スキル」があるということも、大きな武器になります。
システムエンジニアの場合は、お客さん先に納品するシステムを開発することになるので、単に動くコードを書けるだけでなく、バグのない正確なコードを書くことや、仕様変更や機能追加に強い、拡張性の高い設計思想が求められます。
そう言った意味で、クオリティの高くレベルの高いプログラミング能力が身についていると思います。
マネジメントスキル
納期に間に合うように、スケジュールや進捗の管理はもちろん、多くの関係者を巻き込んでプロジェクトを進める中で身についたマネジメントスキルは、どんな企業でも求められ、使えるスキルの一つです。
激務と無縁なエンジニアのキャリアプラン
最後に、今現在、激務に悩んでいるシステムエンジニアの方向けに、オススメのキャリアチェンジの選択肢をご紹介します。
- 別のプロジェクトに異動する
- 社内SEになる
- 事業会社のエンジニアになる
- フリーランスとして独立する
「転職したくない!」という場合は、残業の少ない別のプロジェクトに異動できないか相談してみるというのが現実的な選択肢になると思います。
転職を検討できる場合には、社内SEか事業会社(自社でプロダクトを作っている会社)への転職がオススメです。
これらの仕事は、クライアントワークではないので、納期やスケジュールが柔軟に調整できる場合が多く、激務になりにくいといえます。
とはいえ、人気も高く、倍率も高くなりがちなので、確かなスキルの他に上記で挙げたようなコミュニケーション能力やマネジメント能力を備えている必要がありますね。
最後の選択肢は、「フリーランスとして独立する」という道です。
フリーランス=激務じゃない、ということではないですが、ある程度自分で仕事をコントロールできるので、SEに比べると比較的時間の融通が効きやすいです。
フリーランスに興味があるというエンジニアの方は、弊社でもお仕事のご紹介やキャリア支援を行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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