よく、「フリーランスで挑戦するには、どの程度出来ればいいですか?」「仕事で使えるレベルって」という質問を受けます。
実務経験2年〜3年というのが1つの目安になってくるかな(1年程度でもムリではない)と思うのですが、「じゃあ具体的にどんなスキルがどれくらいあればいいの?」という点について、僕の経験値からリストアップしてみました。
フリーランスPHPerの理想の5つのスキル
目次
ざっくりですが、以下がPHPerが抑えておきたいスキルになります。
全体的に見るとすこしハードルは高めですが、フリーランスエンジニアで挑戦するのであれば、上記の内容の1つ2つは確実に抑えておけば安心でしょう。
あとは、随時これらを習得し続けていく心構えが活躍できるフリーランスになるためには一番大切だと思います。
- フロントエンド(HTML5・CSS3・JavaScript)
- PHPフレームワーク(MVCモデル)
- RDB・NoSQL(KVS)
- Linuxの操作
- バージョン管理(Git)
以下で、詳細を1つずつ説明していきますね。
1. フロントエンド(HTML5・CSS3・JavaScript)
PHPerはデザイナーではないので、デザイン分野までは担当しませんが、webサイトのフロントの修正や改修の対応は結構任されるシーンが多いのでHTMLやCSSの理解も必要です。
まずは、HTML5になってからのタグの構造化の理解、CSS3でのインタラクティブな実装方法は抑えておきましょう。
また、JavaScriptの理解も必要です、jQueryの使い方は必須だと思ったほうがいいですね。
ほぼフロントエンドエンジニアの領域になってはしまいますが、AngularJS、Backbone.jsなどのJavaScriptのフレームワークの経験と、LessやSassとかScssなどのCSSのメタ言語での経験があれば尚可です。
2. PHPフレームワーク(MVCモデル)
Cakephp、Fuelphp、Symfony、Zend Framework、Laravel、、、などなど、バージョンの違いもカウントすると、僕の知るところだけでも20種類ほどのフレームワークが存在します。
現在のWebサービスは、何かしらのフレームワークを使って作成されているケースが多々有るので、何かしらのMVCフレームワークのシステム開発の経験が必要とされます。
フレームワークの選定に関して、単に好き嫌い以外に、プロジェクトやリソースなどの要件定義を踏まえたフレームワークの選定やアドバイスができるようになれば更によいです。
3. RDB・NoSQL(KVS)
データベースに関する基本知識も必要です。
RDB(MySQL、PostgreSQL、Oracle)に関しては通常、業務でよく使うSELECT、UPDATE、INSERTやJoinを使っての結合、トランザクション処理、の一連の操作ができればほぼ問題ないと思います。
また、NoSQLに関する知識や経験も必要になってくるかと思います。KVSと呼ばれるmemcachedやCassandra、Redisあたりはどれか一つは抑えておきたいところです。
既存のSQLのチューニングやレプリケーションの設定などできれば重宝されますね。
また、フレームワークとの相性なども考えて提案してあげられるレベルまで持ってこれれば文句なしだと思います。あとは、MongoDBやHbaseなどのビックデータに強いDBの経験や興味があればいいですね。
4. Linuxの操作
ディストリビューションに関しては、特に問わないですが、公開鍵暗号方式でのSSHログインの設定や、ログの監視や、その他コマンドの操作は抑えておきましょう。
また、最近はvirtualbox&Vagrantとかの仮想環境を利用しての開発環境構築が当たり前になってきたので、Linux自体の設定や、Apache、PHP、MySQLなどのlampの一通りのインストール作業は抑えておきましょう。
Amazonのawsや、さくらクラウド、Google Cloud Platformなど、クラウドでのサーバーのホスティングも多種多様になってきているので、IaaS、PaaS、SaaSの特徴や料金体系を理解でき、更に提案出来ると尚可ですね。
5. バージョン管理(Git)
ちょい昔は、SVNという選択もありましたが、今はGit一択な気がする今日このごろです。
GitHubなどのサービスではソース管理だけでなく、他のエンジニアとのコミュニケーションツールにもなるくらいに進化してきているので、確実に抑えておきたいソフトウェアの1つですね。
既存のサービスでSVNをまだ使ってるところも多々あるので、集中型と分散型の理解や、SVNからGitへの移行といった業務の経験などあれば尚可です。
あとは、GitHubなどでの公開リポジトリがあれば、クライアントにスキルや実績を判定してもらう際に大きな武器になります。
フリーランスになる上でスキルよりも大切なこと
上記で紹介したスキルを身に付けたからといって、必ずしもフリーランスとして上手くいくというわけではありません。
スキルが高いことよりも、僕が一番大切だと思うのは「常に自分で技術をキャッチアップしていく」「チームのみんなと仲良くやる」といったマインド的な所だと考えています。
一人の技術者として、「良いもの」を作ることはもちろんですが、それ以上にお客さんの要望を汲み取って提案したり、お客さんやプロジェクトの仲間と気持ち良いコミュニケーションを築いたり連携できることの方がフリーランスとして活躍するためには重要です。
PHPエンジニアの単価・年収は?
あくまで目安にはなりますが、PHPエンジニアの年収相場は400万円~600万円です。
フリーランスに転向した場合は、年収で780万〜1080万、1案件あたりの単価は月50万円〜70万円ぐらいが相場です。
RubyやPythonと比較すると、変わらないか若干単価は低めですが、案件数は圧倒的にPHPが多く、仕事に困るということはないと思います。
PHPエンジニアの年収や案件事情について気になる方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
PHPエンジニアの年収相場と年収アップのコツを大公開 フリーランスエンジニア向けの求人案件にはどんなものがある?獲得方法も伝授
フリーランスで在宅案件を狙うならPHPがおすすめ
PHPは案件数が豊富なこと、wordpress系の立ち上げやちょっとした改修案件があるといった理由から、他の言語に比べて在宅案件を獲得しやすいです。
また、PHPはどちらかというと中規模のサービスで採用されることが多く、ベンチャーやスタートアップといった働き方や雇用形態に関して、比較的自由な企業が多いという点も理由の一つです。
ある程度、信頼関係ができてくると、リモートでの作業も交渉できる場合が多いです。
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PHPの在宅案件にはどんなものがある?【フリーランスエンジニア必見】
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